sink into a swamp

少しのグロテスク要素注意！です

戦艦から降り、いつもより強そうな武器に変え戦地をぶらぶら歩く

戦地、と言っても此処はまだ戦をしておらず深い霧がかかっている

「と言っても…」

誰も居ない

霧が深くて見えないだけかもしれないが…

「あー…。どうしよう…
戦艦で待ってた方が良かったかな…」

霧が深い
先が見えない


先が…



『ちょっとぉ！まだそこに居たの！？
さっさと、視界から居なくなれば！？』

『知ってるか？世の中には要るか要らないかだけだ。
お前はいらねーモノなんだよ』






「…」

霧が段々晴れてきて視界が開けた瞬間
空から何か落ちてきて背後を取られる

「…っ、大人しくしろ！！」

相手の姿が見えないがカウンターを食らわせ
敵の背後を取る

後ろから腕を取り背中を踏みつけ地に伏せさせる

「何だ？手ごたえねぇなぁ…」

「…っ、くそっ！」

「まぁ、今回は…侵攻だから、な」

ヒールの所をぐっと抑えつけると
悲鳴が上がる

このままどうしようか
翼が付いてるから引きちぎってしまおうか

「引きちぎっても大丈夫だろ。
どうせ、地上戦では要らないだろ」

拳銃を突きつけ右の翼を撃つ

そこから引きちぎると
赤く滴る液体が散らばる

声も上げない相手に興味が段々冷めてきた

「つまんねーや。」

もういい。
面白くとも何ともない

動けない相手に拳銃を突きつけ

撃とうと思った

「ヒムカ！！」

視線だけ横にそらすとタリスが居た

何しに来た。と言いたいところだがそれを飲み込んで銃をしまう

「…ヒムカ、貴様、今やってた事は何か分かってるのか！？」

「何も…」

タリスが何か言いたそうな顔をしたが俺はとても言い返す気分ではない

「タリスさん、要らないものは必要無いでしょ」

振り絞った笑顔はきっと、ぎこちないに違いない


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第三回戦！少しヒムカの昔話をチラリズム！
霧の中で見えたものなので回想話です、ほぼ！
タリスさん(@清峰さん)をお借りしました！