sink into a swamp
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ヒムカ過去SS一気にまとまったせいか此処で終わり!!
最後まで突っ走る!!
最後まで突っ走る!!
「…以上でヒムカ上等兵を伍長へと昇格する」
アイツの一件で何だかんだあったらしく結局俺の報告と
死体が上がったらしく、俺は昇格という終わりを迎える
周りも異例の昇格に戸惑っている
俺も正直伍長でいいのか?とも思う
それを報告しに、中学校の時に保険の先生に会いに中学校に行った
いまだに健在で異動は?と聞かれると今年で定年だからと寂しそうに返すだけだ
「まさかね…貴方のお父さんが…皮肉ね」
「あー…やっぱそう思う?」
「そうね、誰しも子供は親に愛してもらいたいものよ。
…人間は教えられなければ知らないままだから
その分、ヒムカ君は少しでも知ってたからよかったけどね」
ただ、女遊びには注意しなさいよー…と言われた
…何処まで知ってるんだこの人は
「俺さ、人をまとめる技術なんて無いよ?」
「それは一緒に学べばいいのよ。
皆、最初は知らない事ばかりで戸惑うのは当たり前」
春だからか沢山の書類を一つ一つ点検する先生を横目にそっかー…と言うだけだった
「それにね、悪い事した子は元々良い結末なんて待ってないのよ
…それは愛も同じ、愛せない人間は誰からも愛せなくなる
……だから、愛せる人間になりなさい」
「愛せる人間ねー…」
「いじめた子は何時か自分にいじめが返ってくる。
人を傷つけた子は何時か自分が傷つく
…世界はそう言う風に廻ってるのよ」
思い当たる節は幾つかあった
中学の時いじめた奴の噂は全く聞かなくなったし
アイツは最期の最後には不満だらけだっただろう
「先生」
「ん?」
「俺、絶対に幸せにする」
「私を?」
「違うよ。俺に好きな人ができたら絶対に幸せにする」
「ふふふ、それは楽しみね。
でもね、幸せは自分だけじゃなくって周りに伝染していくものなのよ」
「え?そなの?」
「そうよ。きっとヒムカ君が幸せなら周りもきっと幸せよ」
春の木漏れ日の中、そんな会話していると学生が入ってきた
あ、俺も長居し過ぎたかなと思い帰ろうかと腰をあげたら
「あ!!ヒムカ伍長だ!!」
「うわっ!!すっげ!!本物だ!!」
生徒達はキラキラとした目で俺を見ている
こういう眼差しは初めてだったからなぁと…今更ながらに苦笑する
「あらあら、人気者ね」
「そんな自覚は無かったんですけど」
「ねぇねぇ!!銃を撃ったら百発百中ってホント!?」
「犯人を捕まえたって本当!?」
「百中は無理だけど犯人を捕まえたのは本当だぞー」
あの頃の自分はもう居ない
ふと、目の前の景色に中学校の自分が映り笑った手を振った
俺も笑顔で返す
夢の中から「こんにちは」と言った白い女の子が手招きをしたよ
何も思わずにホイホイついて行った僕の 心をノック
ヒトだけが使える道具を その子はそっと教えてくれた
気持ちを伝えるそのバベルを さぁ心を開いて Hello Windows
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ヒムカの過去編が終わりましたー!!いやー!!長かった!!
この後まだまだ話は続くぜ!!結婚後だけどね!!
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