sink into a swamp
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第四回戦ssその二!
相変わらず血の表現ありです
清峰さんの文章に便乗しています
相変わらず血の表現ありです
清峰さんの文章に便乗しています
以前にも此処に来たっけか…
(もやもやするしなー)
あんまりそう言うのは好きじゃない
(こんな時に可愛い子とかいたらなー)
変にへらへらできる自分がいてこういう時
「敵か!?」
剣が喉元に刺さりそうなくらい近づけてくる
霧が少し晴れよく見ればタリスだ
さっき考えてた事伝わってない…よな…
気を引き締めろってかい…
もしも神様が居るなら飛んだ意地悪を仕込んでくれたもんだ…本当に
「やだなタリス、俺だって!ほらよく見、て……?」
よく見ると左腕と左目が包帯で巻かれている
一気に笑顔が凍りつくのが自分でも分かる
さっき、通信で聞いた時は
剣が喉元に刺さりそうなくらい近づけてくる
霧が少し晴れよく見ればタリスだ
さっき考えてた事伝わってない…よな…
気を引き締めろってかい…
もしも神様が居るなら飛んだ意地悪を仕込んでくれたもんだ…本当に
「やだなタリス、俺だって!ほらよく見、て……?」
よく見ると左腕と左目が包帯で巻かれている
一気に笑顔が凍りつくのが自分でも分かる
さっき、通信で聞いた時は
「スガ先輩、そっちの状況はどうです?」
『まぁまぁだ。そっちこそ女を見つけてへらへらしてないだろうな?』
「まさか、そんな余裕があればとっくにナンパしに出かけてますよ」
『ならいいんだが…』
「そーいや、スガ先輩、ザッキー先輩とタリスは?」
『…今から戦闘に入るから、通信切るぞ』
「え?ちょっと!!」
後輩の俺のためと思っていて黙っていたのだろうか
それは今となっては分からない
でも、納得できないし、そんなの気にいらない
「…それだけ包帯を巻いてるってことは重症だよね?もうこの下見えないんだよね?」
横から割り入ってくる獣を撃つ
撃つというより鈍器、ハンマーで殴る
「…失せろ」
もう死んでるんだろうな
跡形なくなるまで潰せばもう立ち上がらないよね?
魔法とか陰陽術とかまどろっこしい事しないでさ…
「タリスの目を潰す位だから、こんな骨の無い奴じゃないよね?」
ねえ?俺をもっと楽しませてくれるんでしょ?
何で後ずさりすんの?
そしてここへ踏み込む事を待ってたかのように伏兵がずらり
持ってきた大ぶりの銃を構えなおす
「全員、殺す」
そうだよ、戦闘はこうスリルがなくっちゃね
ゲームだってザコ戦ばっかりじゃつまらないじゃないか
何のための中ボスとラスボスが居るのか分からないよね
もしかしたら、ここに目を潰した奴もいるかもしれないわけだし
獣が飛びかかってくる
そして途端に背負ってるものに気が付いた
「タリス!!!!!」
銃で殴り敵を追い払う
今不自由な左に俺が付く
「俺がタリスの左半身になるよ」
そして少し間を開けありがとうと聞こえた気がする
元々、素直に言えない性格だからあえて何とは言わず心の中にしまっておく
さて、どうしようか
本人には悪いとは思うがタリスは怪我人だ
庇うような戦い方をすれば軍人としてのプライドを奪う事になるだろうし
あえて前線につき出せるほど準備万端無状態ではないだろう
距離を保たせ、此方は二丁の銃で双方に攻撃するしかないかという結論に至る
ハイドロカノン砲を背中に背負い、銃を二丁、装備する
最初に静を切ったのは敵陣で一体に体と急所に銃を撃ち確実に仕留めていく
流石、ピンとレンズを仕込んだだけあるなとは思うがまさかここまでとは思わないだろう
…敵も味方も
できるだけタリスの左を離れないようにして迎える敵を撃つ
辺りを一掃した景色はなんともすがすがしいものではない事に間違いないのだろうが
「…ようやく、掃討完了か…」
明らかに疲れている
もう、これ以上戦線に立てないのは当たり前か…
戦線離脱する前に一つ聞いておかないといけない事が
「どう?タリスをそんな風にした奴はいた?」
タリスは首を小さく横に振るだけだった
俺はそっか、と、なるべくいつもの口調で言う
「…いや…なぁヒムカ」
「?」
「…私は…今、お前が私の左半身になってくれると聞いて、心底うれしいと思った…だが、
だからこそ、お前には余計な命を奪ってほしくはない」
何時もなら、こんな甘い考えを言うわけないのにな…
相当弱ってる証拠なんだろうな
そんなこと考えてると小さく舌打ちが聞こえた
そして腰の刀を取り出し俺の手に握らせる
「え…?」
正直驚いた、これ、結構お高い奴じゃないの?
とふざけてみたかったが今そんな事言うと確実に斬られるよな…うん
まぁ、そんな事しないけどさ
それ以前に、これで敵陣を斬ってきたわけなんだから
命とほぼ同等のものを何故俺に?
「…正直、もう左半身が使い物にならん…医務官に厳重注意を食らうのを覚悟で拠点に戻る…
それまで、それを持っておけ、拠点に戻ってきたら修理するから…その時に、返しに来い」
「……」
「…約束してくれ、無駄に、殺すな」
さすがにね。そう言われたら
上司からの命令だからとかじゃなくて
そういう理屈とかじゃなくて
「…了解、ねぇタリス?」
「なんだ」
「もし俺とタリスの立場が逆だったら、どうしてた?」
俺は、もし、タリスの立場だったら確実に止めてただろうし
その思いは辛いんだと思う…どちらも
だけどタリスはこんな質問が来るとは思いもよらなかったようで少し驚いた表情をしていた
「…私も…お前と同じだったと思う」
そう、と返し笑って見せる
心底ではどこか似てるのかもしれないな
「そっか、それが聞ければ十分、任してよ、絶対に反しに戻るからさ!」
それだけ言って刀を懐へしまいこむ
此処から拠点は近いから直ぐに戻れるだろう
この先、また沢山の敵が居る
さぁ…俺の相手してくれる奴は誰かなー…?
………………………
清峰さんの文章に便乗させていただきました!!
いや、理屈抜きでヒムカはタリスさんの事が好きなんです…
『まぁまぁだ。そっちこそ女を見つけてへらへらしてないだろうな?』
「まさか、そんな余裕があればとっくにナンパしに出かけてますよ」
『ならいいんだが…』
「そーいや、スガ先輩、ザッキー先輩とタリスは?」
『…今から戦闘に入るから、通信切るぞ』
「え?ちょっと!!」
後輩の俺のためと思っていて黙っていたのだろうか
それは今となっては分からない
でも、納得できないし、そんなの気にいらない
「…それだけ包帯を巻いてるってことは重症だよね?もうこの下見えないんだよね?」
横から割り入ってくる獣を撃つ
撃つというより鈍器、ハンマーで殴る
「…失せろ」
もう死んでるんだろうな
跡形なくなるまで潰せばもう立ち上がらないよね?
魔法とか陰陽術とかまどろっこしい事しないでさ…
「タリスの目を潰す位だから、こんな骨の無い奴じゃないよね?」
ねえ?俺をもっと楽しませてくれるんでしょ?
何で後ずさりすんの?
そしてここへ踏み込む事を待ってたかのように伏兵がずらり
持ってきた大ぶりの銃を構えなおす
「全員、殺す」
そうだよ、戦闘はこうスリルがなくっちゃね
ゲームだってザコ戦ばっかりじゃつまらないじゃないか
何のための中ボスとラスボスが居るのか分からないよね
もしかしたら、ここに目を潰した奴もいるかもしれないわけだし
獣が飛びかかってくる
そして途端に背負ってるものに気が付いた
「タリス!!!!!」
銃で殴り敵を追い払う
今不自由な左に俺が付く
「俺がタリスの左半身になるよ」
そして少し間を開けありがとうと聞こえた気がする
元々、素直に言えない性格だからあえて何とは言わず心の中にしまっておく
さて、どうしようか
本人には悪いとは思うがタリスは怪我人だ
庇うような戦い方をすれば軍人としてのプライドを奪う事になるだろうし
あえて前線につき出せるほど準備万端無状態ではないだろう
距離を保たせ、此方は二丁の銃で双方に攻撃するしかないかという結論に至る
ハイドロカノン砲を背中に背負い、銃を二丁、装備する
最初に静を切ったのは敵陣で一体に体と急所に銃を撃ち確実に仕留めていく
流石、ピンとレンズを仕込んだだけあるなとは思うがまさかここまでとは思わないだろう
…敵も味方も
できるだけタリスの左を離れないようにして迎える敵を撃つ
辺りを一掃した景色はなんともすがすがしいものではない事に間違いないのだろうが
「…ようやく、掃討完了か…」
明らかに疲れている
もう、これ以上戦線に立てないのは当たり前か…
戦線離脱する前に一つ聞いておかないといけない事が
「どう?タリスをそんな風にした奴はいた?」
タリスは首を小さく横に振るだけだった
俺はそっか、と、なるべくいつもの口調で言う
「…いや…なぁヒムカ」
「?」
「…私は…今、お前が私の左半身になってくれると聞いて、心底うれしいと思った…だが、
だからこそ、お前には余計な命を奪ってほしくはない」
何時もなら、こんな甘い考えを言うわけないのにな…
相当弱ってる証拠なんだろうな
そんなこと考えてると小さく舌打ちが聞こえた
そして腰の刀を取り出し俺の手に握らせる
「え…?」
正直驚いた、これ、結構お高い奴じゃないの?
とふざけてみたかったが今そんな事言うと確実に斬られるよな…うん
まぁ、そんな事しないけどさ
それ以前に、これで敵陣を斬ってきたわけなんだから
命とほぼ同等のものを何故俺に?
「…正直、もう左半身が使い物にならん…医務官に厳重注意を食らうのを覚悟で拠点に戻る…
それまで、それを持っておけ、拠点に戻ってきたら修理するから…その時に、返しに来い」
「……」
「…約束してくれ、無駄に、殺すな」
さすがにね。そう言われたら
上司からの命令だからとかじゃなくて
そういう理屈とかじゃなくて
「…了解、ねぇタリス?」
「なんだ」
「もし俺とタリスの立場が逆だったら、どうしてた?」
俺は、もし、タリスの立場だったら確実に止めてただろうし
その思いは辛いんだと思う…どちらも
だけどタリスはこんな質問が来るとは思いもよらなかったようで少し驚いた表情をしていた
「…私も…お前と同じだったと思う」
そう、と返し笑って見せる
心底ではどこか似てるのかもしれないな
「そっか、それが聞ければ十分、任してよ、絶対に反しに戻るからさ!」
それだけ言って刀を懐へしまいこむ
此処から拠点は近いから直ぐに戻れるだろう
この先、また沢山の敵が居る
さぁ…俺の相手してくれる奴は誰かなー…?
………………………
清峰さんの文章に便乗させていただきました!!
いや、理屈抜きでヒムカはタリスさんの事が好きなんです…
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