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sink into a swamp

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ヒムカの過去SS!相変わらずの血の描写、暴力描写、死の表現があります!!ご注意ください!!





中学校の成績がそこそこ良かったと言うのもあり
進学にとやかく言う先生は居なかった
ただ、たまーに…もっと上があるぞという先生がいたのもまた事実なのだが

軍の実習や講義は確かにキツイ、段々と落とされる奴が居て
居た…と言うよりかきつい練習に辞めていった奴の方が多い
海軍志望者は俺と後何人か…くらいになった

射撃訓練の事だ
俺の得意分野だが気分が乗らなかったというのもあり屋上でサボろうとした時に
一人、紫の髪にお下げのような髪型、メテルだ

「ヒムカ、射撃訓練に行かないの?」

「え~…今日は何か気分が乗らない」

「いいじゃん、行こうよ!!」

…と言われ、ずるずる引きずられて結局…演習に出たのだが

毎日厳しい訓練が続き同期と段々仲良くなった…ある日を境にだった


親父から俺に会いたいと言ってきた


無論俺は断り続けた
断り続けたのは俺の二番目の親父だったからだ
生みの親父からは連絡は一切来た事がない
養護施設の先生達も困っていた、四六時中電話が鳴り響く
今は此処に居ないのに、中学校にも連絡が行って
保険の先生曰く進路先は言ってないらしい、それだけでもありがたかった
入院した病院の先生に何度も訪ねてきたらしいが断り続け知らないと言ってくれたらしい
異様な執念、何か嫌な予感しつつも士官学校を学校曰く優秀な成績で卒業
(流石に首席とまではいかなかった)
いきなり戦闘に出させてもらえる二等兵からだった
射撃の訓練や潜水艦、イージス艦の機能等色々頭に叩き込んだ
無論、素手で戦えるように武道もしたし
(カリは暗殺部隊がやるものだからって教えられたのはこの頃だったなぁ…)

…嫌な予感は俺が上等兵になった時…19目前だった
104番道路辺りを見回っていた時だった

「よぉ」

話しかけてきたのは二番目の親父
俺はとっさに振り払い敵意を向ける

「…何だよ」

「おいおい、そんなカリカリすんなよ」

手上げて降参のポーズ
何もしないと分かったので此方も何もしない
正直、今も何も話す事は無いのだが

「なぁ?もう一回一緒に暮さねぇか?
あの時は俺達も経営難でよ…
そりゃ、暴力を奮った事は悪いと思っている」

「…」

そう、ちょっと躊躇した瞬間だった
その好きに相手は包丁を持ち出し俺にめがけて振りかざす
とっさに避けて、その場は一気に緊張状態になる

「どいつもこいつも…俺より上になるなっつーの…
一生、俺の言う事だけ聞いていれば良いのに…」

「母さんはどうした?」

「は?あの女、マジ使えなかったわー…」

べらべらと喋っている内容からもう母は生きていないだろう

「…あぁ、そう」

そう返事して拳銃を向ける
利き手、右利き…だから右肩を撃つ
痛みと共に悲鳴を上げ、だらりと右手が力を失う

「て、てめぇ…!!」

左手で刃物を持つが無言で二発目、左肩を撃つ
今度こそ攻撃手段を失った

「何言ってんの人殺し。
…俺が敵に情を抱くわけないだろ」

「ヒッ…!!」

怯えた顔で逃げた先は崖
おい!!…と声をかけたがアイツはそのまま落ちていった

両腕無しで、泳げるのだろうか…とかそんな心配はしなかった
アイツは脱獄した揚句、母を殺し手配犯になっていたのだから

「馬鹿な奴…」

左手に持っていた拳銃の名前はピース・メイカー…
……士官学校から初めて使わせてもらった拳銃だった
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