sink into a swamp

ヒムカの過去話に当たる話を少しずつ書けたらいいなと思います…

此処からは流血や暴力描写があるので注意してください！！

今を思えば本当に些細な事だと思う。
小学校三年生の春休みに事態は急変した 父親が出ていったのだ
いや、それも俺が知らない間 そして四年生になった春に新しい父親が家に来た
新しいというよりか、見知らぬ人 母親と何処で出会ったのか、それさえも知らない

新しい親は俺の事に無関心だった
いや、別にそれだけでもいいんだけど
お酒に酔った時、機嫌が悪い時が最悪だった
物は投げるし、俺を殴るし
母親はと言うと殴られてる俺を見て笑うだけだった

(いや、実の息子が殴られてるのを見て笑うのかよ)

食事洗濯掃除、どれ一つとしてやらなかった今の夫婦 部屋は散らかり、
汚くなったいくのを見過ごせず 俺は掃除洗濯、食事も作る
まずかったらまた殴られる

もう嫌だった
こんなの息子じゃなくて家政婦とかじゃん 俺、
そんなのじゃないのに その頃からだろうか、

食事も十分に取れず 安心してご飯が食べられる所と言ったら学校しかなかった
いや、寧ろ、安心する所が学校しかなかった

「オルドル、どうしたんだよ」

「うっわ、服ボロボロ…」

「何か痩せてない？目の下にクマがあるし…」

何も言えなかった。

笑って何も無いよ それだけで全員そうかと言って普通に話す
そしていつも通り、放課後になり笑顔で皆は帰っていく

家に帰りたくなかった 帰ったらまた…

「………」

家に帰らず、そのまま公園にうろついた
日が沈み夜がやってくる 日が完全に沈み、俺は公園のベンチで寝ようかと
ぼんやり考えていた

「君！そこで何をしている！」

あぁ、めんどくさい お巡りさんが今だけ憎らしくなった
さっさとお家に帰りなさい！！
嫌々、逃げると流石に子供の足ではすぐに捕まってしまう 家に送られると、
親はぎょっとした顔してすぐに家の中に入れてくれた
お巡りさんが帰った後、

「てめぇ！！どうしてくれんだよ！！」

痛い。何か、固いもので頭を殴られた気がする
目の前が真っ赤に染まり手も足も動かない
お前何笑ってんだよ

あぁ…希望なんて、この世界には無いんだ

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ヒムカの本名はヒムカ=ゾルフ=オルドル 何気にミドルネームがあります